タイのこと。 day2~4 @自由時間( 1/2 )



タオガーデンのプール。昼間は泳げるほどに暑かった。Kちゃんと、部屋のクローゼットにあったタオガーデンロゴの入っているちょいダサなバスローブを、ここぞと着込み、プールへ。ここの水は塩素をつかってないという事で、水中で目を見開いても痛くない。プールサイドの像の鼻からは噴水が。
クラスメイトのまゆみさんが、ヨガウェアのようなの服のままプールに入って来た。「水着なくってさぁ〜」と言っていて、そういうの何かいいな!と思った。水着がなければ服で入っちゃえばいいんだ、と頭が柔らかくなった瞬間だった。そしてなにげにKちゃんの泳ぎが滑らかで運動神経の良さを感じた。


三日目から、だんだんみんなタオガーデンの、ここでしか受けられないような様々なトリートメントを受けだしていた。わたしはぐずぐずして、最後の日にチネイザンというお腹のマッサージだけ受けることをきめた。そしてタオガーデンのチャリに目をつけていたわたしは、三日目のお昼、みんながトリートメントを受けているあいだにチャリをゲットし、外の世界にでてみた。
市内まではバスで20〜30分ほどかかるけれど、チャリ圏内にもいくつかお店はあると聞いた。沖縄や南国の離島のようなのどかな風景が続く。いたるところに犬がいる。みんな陽射しに伸びてて、動かない。川沿いの大きな通りにでて、小さな売店でちょっとだけお土産をかって、次のクラスまでに時間がなかったので、また引き返した。
帰り道、ちょっと坂の途中にある民家に、3、4匹の犬が寝そべっていた。愛想もないけど、近づけばしっぽでも振ってくれるかと思った。そういえばクラスメイトのめいちゃんが、数日前の夜にすごく悲しい気持ちがの日があって、その時にどこからともなく小さい白い犬が来て(タオガーデンの中は野良犬がうろうろしている。)、部屋の前まで着いてきたという。そして翌朝までそこで寝ていて、元気づけられたそうなのだ!わたしはそのストーリーが羨ましくて、その小さい白い犬はどれだろう・・とちょっと探していた。そしてちょっとだけ、犬はいつも優しくてかわいくていいもんだと過信していた。
その民家の犬たちもわりと白くて小さかったので、ちょっと触れ合いたいなと思ったわたしは、こちらにまだ1ミリも感心のない犬の気をひくために、チャリをとめて、「そうだ、さっき買ったお菓子があった・・!」といやらしい作戦にでようとした。そしてカバンからがさがさとお菓子を取り出してふっと後ろをみると、音もなく犬たちが目をぎらつかせてそこに立っていた。えっ・・??そして次の瞬間、2匹の犬はお互いに牙を向き合い、背中を湾曲させてものすごいことになっていた。(「これは、ヤバいやつ!!」)あの雰囲気では、チャリで走っても逃げ切れる確信がもてなかったので、あの牙がこちらに向かないうちに全力で逃げた。こわかった〜〜〜〜。

クラスにもどると、みんなトリートメントのあとでぴかぴかのふわふわのゆるゆるになっていた。そこに先ほどの恐怖体験(?)を告白するわたし。「あ〜〜わたしもトリートメントにすればよかったな!」といったら、でもその犬エピソードいいじゃん〜と言ってくれるクラスメイト。

さらに翌日、Kちゃんも外に興味があり、またしてもチャリで徘徊してみた。そしてあろうことか、昨日のヤバい犬たちのところで、Kちゃんの服の裾がチェーンにからまってしまい、立ち往生してしまった。そこに吠え立ててくるヤクザ犬たち!こ、こわい。。なんとか難をのがれ、小さな商店街にはいる。その先にはお寺があった。まだひとつもお寺を観光してなかったので、チャリをとめて入る。

またしてもチンピラのような犬が。吠えるからこちらも警戒してじっと見つめると、ますます怒って吠えてくる。その時の近付き方がほんとにチンピラだった。見なければいいんだとやっと気く。帰りに商店街で小さい椅子をひとつ買って、満足。冒険はこれにて。


その日の午後、わたしもチネイザンを受けた。お腹のマッサージ。人生2回目のチネイザンである。とにかくくまなくほぐされて、ベットから降りたときには羽根が生えたみたいに身体が軽かった。溜まっていたエネルギーが抜けたのよ、とタイのおばちゃんが言った。翌日の長時間フライトでもまったく腰が痛くならなくて、チネイザンのおかげだなと思った。
セッションルームも素敵だった。